山の向こうを見たかったー小学5年の夏 2023年2月2日 WRITER 水口清一 この記事を書いている人 - WRITER - 水口清一 ◎ 龍ヶ崎市の個人開業税理士&1級FP技能士です。 定年まで東京国税局に勤務していました。 ◎ 業務は相続税申告が中心です。 ◎ 中小企業の廃業を少しでも防ぐため事業承継に取り組んでいます。 吉野川が流れる近くの丘の頂上で南側にそびえる山脈を眺めるのが心地よく好きだった。いつか登ってみたい、あの山脈の向こうの山はどんな景色だろう。 およそ1000メートルほどの高さに思えるが山の天気は変わりやすいことは知っていたので慎重に日を選び大冒険を実行した。一人で地図もなく獣道のような狭い道をたどり、心細くもあったが山脈の向こうの山を確かめたい一心で登り続けた。 汗びっしょりになりやっとの思いで頂上の峠が近いことに気がするところまでに来た。 ついに向こうの山を見ることができる。どんな景色か想像しながら、知らず知らず足が速くなり峠に立った。 腰を抜かしそうになった。 峠の向こう側のふもとにはまた町が見えたのだ。 いったいどうなっているのか理解できなかった。 期待した山脈の代わりにまた町があったのだ。そしてその町のずっと向こうにまた山脈が見えた。 しばらく呆然とした時間を過ごし、もと来た道をびっくりしとがっかりした心持で降りてきた。 この物語を書くにあたり、国土地理院の地図で確認したところ標高700メートル弱だとわかった。ずいぶん低くなったものだ。しかし、あれは確かに大冒険だった。 この記事を書いている人 - WRITER - 水口清一 ◎ 龍ヶ崎市の個人開業税理士&1級FP技能士です。 定年まで東京国税局に勤務していました。 ◎ 業務は相続税申告が中心です。 ◎ 中小企業の廃業を少しでも防ぐため事業承継に取り組んでいます。 前の記事 -Prev- 祖父の教え 次の記事 -Next- 水に浮いたー小学4年の夏 関連記事 - Related Posts - 祖父の教え 水に浮いたー小学4年の夏 殴られて腹も立たなかった不思議な体験 最新記事 - New Posts - 水に浮いたー小学4年の夏 山の向こうを見たかったー小学5年の夏 祖父の教え 殴られて腹も立たなかった不思議な体験 - Comments - コメントをキャンセルメールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目ですコメント ※ 名前 ※ メール ※ サイト